此処はアッシュフォード学園の男子寮。
「あんっ…スザ……クぅ…」
スザクが甘い声音を耳元で囁けば、ルルーシュの躰がピクンっと撥ねた。
ベッドの上で絡み合う二人。
ルルーシュの上にスザクが覆い被さっている。
幼馴染みの二人が再会し、躰を繋げる関係になるのにそんなに時間は掛らなかっ
た。
互いが好きだと言わずとも、まるで互いの思考が読めるかの様に求め合う。
「んっ…」
ルルーシュが目を閉じ、スザクの首に腕を回す。
「スザク、キス…」
ねだる様にルルーシュが言うと、分かったと言うようにスザクは自分の唇をルル
ーシュの唇に重ねる。
絡み合い、何度か離され、また口付ける。
とろける様な目でルルーシュがスザクを見つめれば、スザクも上気した目でルル
ーシュを見つめ返す。
何度も口付け、躰が熱る二人。
室内には湿った音が響く。
「スザク……上から…退いてくれ…」
スザクの首からルルーシュは手を離すと、スザクは言われた通りにした。
ベッドがぎしっと軋み、ルルーシュが軽く脚を開き、スザクを誘う。
自らスザクの熱い高ぶりを導くが如く、指をその場所に少し沈めながら…
「此処に…スザクのを……」
熱にうなされたルルーシュの躰はスザクを求めて息をきらしている。
「まだ馴らして無い」
そう告げると、スザクはルルーシュの可憐な蕾に躊躇いも無く口付ける。
「やっ…馴らさなくていい…早く……んっ」
性急にスザクを求めるが、あくまでもスザクはルルーシュの躰に負担を掛けない
事を優先する。
「あっ…はぁっ……もう良い…」
ルルーシュは丁寧すぎる程に思われるスザクの愛撫に顔を真っ赤にしていた。
恥ずかしさから『もう良い』と言ったのだ。
「入れてくれっ…」
「いいのか?」
スザクにそう訊かれこくんっとルルーシュが頷く。
そしてスザクは自分の高ぶりをルルーシュの中に侵入させる。
「あっ…あっ……あんっ…」
短い間隔でルルーシュが喘えぐ。
スザクの腰が段々と早く動き、ルルーシュの中をえぐる。
「んっ…ごめん、ルルーシュ……」
そしてスザクはルルーシュの中を、そしてルルーシュはスザクの腹を白濁で染め
るのだった…
=END=
「よし、完璧☆」
シャーリーはパソコンから目を離し、椅子に座ったままぐぃーと背伸びをする。
やっと新刊の原稿が出来たのだ。
「やっぱルルは可愛く、スザクくんは王子様でが基本よね〜」
キラキラと目を輝かせ、また自分の世界に没頭する。
ネタにされた二人は、戦争よりも、何よりも、同人女が恐い事をまだ知らない……
=終=
**あとがき**
シャーリーの妄想小説でございました(笑)
彼女は腐女子でお願いします。
ルルとスザクを眺めては陰でフフフな妄想を繰り広げているってのが良いナ。
06.10.15